ハワイで高校生がローカルスクール(現地校)に通うには?
アメリカの義務教育の仕組み
アメリカの義務教育は州によっても異なりますが、基本的に小学校から高校までの12年間(小学校付属の幼稚園を入れると13年間)です。
義務教育を行う公立校はハワイ州の税金で運営されています。保護者がハワイ州の居住者でハワイ州に税金を納めていれば、お子さまは公立校に無料で通うことが出来ます。
また、保護者がビザ保持者として滞在しており、在住証明が出来る状態であれば、お子さまは保護者付帯のビザで公立の学校に通うことが可能です。
単身で高校に留学したい場合はどうすればいい?
学生ビザを申請するアメリカの正規高校留学の場合、全寮制の私立高校しか学生ビザが下りないと法律で決められています。
公立高校への入学は私費で全額の学費を事前に支払い、州に申請しなければいけません。
許可された場合でも最長1年間の留学となります。
その他の方法としては公立高校が設ける1年間限定の交換留学があります。
文化交流団体主催の審査に通れば留学が可能ですが、一般公募はされていません。
私立高校は寄宿学校で、一般的にボーディングスクールと呼ばれます。
日本でも公立校より私立校の学費が高いように、ハワイでも私立校の学費は高額です。
小学校、中学校に関しても、学生ビザが下りるのは基本的に私立校となります。
入学するための試験や条件は?
アメリカの高校は日本のような入学試験はありません。
学校により詳細は異なりますが、高校の場合は中学の成績、TOEFLやSLEPなどの英語テストの点数、推薦状、親子面接などで審査されて合否が決まります。
特に英語力を判断するTOEFLやSLEPに関しては英語環境で高校レベルの授業を受ける為のレベルが必要になります。
どれぐらいの英語力があれば留学できるのか?
語学学校でなく現地の学校に通う場合は入学時にTOEFLやSLEPの点数の提示を求められます。
なぜかというと、英語での授業に参加する現地の学校は英語を学ぶ語学学校と違い、ある程度の英語力があることが前提で、授業について行けるかどうかが重要だからです。
TOEFL等の点数が入学や編入に満たないと判断されたからといって入学を拒否されるわけではありません。ただし学校が提供する語学コース(ESL)への参加が義務付けられます。
日本の中学校卒業後の4月~8月に現地のESLへ通って、英語補強を行い、9月から入学する方がほとんどです。
ESLで必要な英語力も身につけられる
ESLとはEnglish as Second Language の略です。
英語を母語としない生徒たちに向けて開催される英語クラスで、年齢相応の英語を話せることを目標とします。例えば、高校入学前に参加するESLの場合は、最低でも中学生レベルまでの英語のマスターを目指します。
難しいボキャブラリーは必要とされませんが、ここで英語のレベルを認められなければ、一般の授業への参加は難しくなります。
日本の学校と同じように単位を落とせば留年などの可能性もあります。
しっかりと授業についていける英語力をESLで身につける必要があります。
アメリカの学校の入学時期は?
新学期が始まるのは9月からです。
日本で説明会を開いている私立校がたくさんあります。
留学準備は1年ほど前から皆さん開始します。
希望の学校や募集条件などについてよく検討しましょう。
留学するための準備や下調べをしっかり行いましょう
現地の学校への入学はとても魅力的ですが、たくさんの課題があることも事実です。
英語環境下において、高校レベルの授業を受けることはかなりの負担になる場合もあります。
ハワイでの生活、英語との相性などをよく検討されてください。
長期で渡航することを決定する前に、語学学校のサマースクールなどに参加して情報収集や英語への免疫をつけることも有効です。