アメリカ学生ビザ申請にかかる費用と必要書類や大使館面接まとめ
アメリカで留学生として3ヶ月以上滞在する場合、または、週に18時間以上のフルタイムで授業を受ける場合は学生ビザの申請が必要です。
学生ビザ申請にかかる費用から、必要な書類の取得の仕方や申請の方法について、大使館面接のポイントやよくある質問、エッセイの書き方、面接当日の具体的な流れなどをまとめてご紹介します。
学生ビザの概要
長期留学でしっかりと英語を身につけたい場合に必要不可欠なのが学生ビザです。
また、短期留学でなるべく多くの授業を取りたい場合は学生ビザを申請することでフルタイムプログラムに参加することができます。
具体的には、以下の条件に当てはまる場合は学生ビザの申請が必要です。
- アメリカに留学生として、90日(3ヶ月)以上の滞在をされる方
- 週に18時間以上のフルタイムでプログラムを受講される方
90日以内の短期留学で、週に18時間未満のパートタイムで授業を受ける生徒は学生ビザの申請は必要ありませんが、90日以内でも、フルタイムで授業を受ける生徒は観光目的ではなく、学生として、アメリカに滞在するという認識になり、学生ビザの取得が必要になります。
学生ビザの種類
学生ビザはF-1ビザとM-1ビザの2種類に分類されます。
F-1ビザ
最も一般的な学生ビザで、大学や語学学校の英語プログラムを受講する生徒に発給される
M-1ビザ
ネイルやマッサージ、ダンスなど、専門学校で非学術的もしくは職業的な教育または研修を受ける生徒に発給される
ご家族を連れて留学する場合
お子さまや配偶者など、ご家族を連れて長期留学をされる場合、同行されるご家族の方はみなさん、同行家族ビザを申請する必要があります。
例えば、お子さまの同行家族ビザを取得できれば、お子さまは現地在住者として認められますので、現地の公立の学校であれば無料で通うことができます。
» 参考:ハワイ 子ども向け・親子留学 / 長期の親子留学は学生ビザの申請が必要
学生ビザで滞在できる期間
学生ビザが発給された場合、最長で5年間の滞在が可能なりますが、実際の滞在可能な期間は通学予定の学校から発行される「I-20(入学許可証)」に記載されている期日までとなります。
「I-20」は学校に在籍していることの証明ですので、もし学校が規定している出席日数に足りないなどの理由で「I-20」が失効してしまうと、学生ビザもその時点で失効します。
学生ビザで留学生としてアメリカに滞在するには、学校で週18時間以上のフルタイムプログラムに参加することと、滞在中は有効な「I-20」を常に保持している必要があります。
学生ビザ申請にかかる費用
項目 | 費用金額 |
---|---|
SEVIS費 | 350ドル |
ビザ申請料 | 185ドル |
SEVISとはアメリカの留学生管理システムのことで、SEVIS費として、アメリカ国土安全保障省に対して350ドルの支払いが必要です。
SEIVIS費はビザ申請の前(少なくとも、面接の3日前まで)に支払いを完了します。
また、アメリカ大使館にビザ申請料として185ドルの支払いも必要です。
学生ビザ申請に必要なもの一覧
学生ビザの申請に必要なものがこちらです。
- パスポート
- 証明写真
- I-20(入学許可書)
- I-901(SEVISの支払い確認書)
- DS-160
- 面接予約確認書
- 財務書類
- クリアファイル
- 状況に応じた英文書類※
- 婚姻・家族関係の証明書※
- 裁判記録または警察証明※
※ 必要に応じて
以下、それぞれの必要書類について説明していきます。
パスポート
アメリカでの滞在期間に加えて、さらに6ヶ月以上の残存有効期限のあるパスポートをご用意ください。
証明写真
ビザ申請の写真として、5cm×5cmサイズの証明写真(カラー)が必要です。
背景は白で、過去6ヶ月以内に撮影したものを1枚提出します。
後ほど発行されるビザの写真になります。
オンラインで提出するためのデジタル写真データも必要です。
I-20(入学許可書)
I-20とは留学先の学校に発行される入学許可書です。
この書類に記載されている「School Number(学校番号)」と「SEVIS ID Number(SEIVIS番号)」がSEVIS費の支払い時に必要になります。
I-901(SEVISの支払い確認書)
SEVISとはアメリカの留学生管理システムのことで、国土安全保障省に350ドルの支払いが必要です。
支払い確認書として発行されるI-901を面接時に提示します。
DS-160
DS-160とはオンライン入力のビザ申請書です。
項目を全て入力し、完成後にオンライン送信します。
送信後に「Confirmation」と書かれた確認ページが表示されますので、印刷して、面接時に持参します。
面接予約確認書
ビザ申請料(185ドル)の支払いが完了したら、大使館のホームページで大使館面接の予約をします。
その際に発行される面接予約確認書が面接時に必要です。
財務書類
米国滞在中のあらゆる費用を賄う十分な資金があることを証明するために財務書類を提出します。
英文ドル表記での口座残高証明書を預金口座のある金融機関に作成依頼します。
金融機関担当者のサインが必要です。
両親などから金銭的な支援を受ける場合は支援者との関係証明書類が英文で必要になります。
クリアファイル
全ての必要書類をまとめて面接時に提出するために必要です。
必ず用意して下さい。
状況に応じた英文書類(※必要に応じて)
エッセイや両親の同意書など
婚姻・家族関係の証明書(※必要に応じて)
家族を同行してのビザ申請など、該当者のみ戸籍抄本、婚姻届などが必要です。
裁判記録または警察証明(※必要に応じて)
これまでに逮捕歴や犯罪歴がある場合に必要です。
学生ビザ申請サポート
FunAbroadの学生ビザ申請サポートでは、必要書類のご案内、各種支払いの代行、DS160の書類作成代行サポート、ビザ申請書写真の加工・アップロードなどを行っていますので、面倒な手続きはプロに任せて時間を節約したい場合は、ぜひご利用ください。
学生ビザ申請サポート
アメリカの学生ビザ取得が必要な方のためにビザ申請サポートを行っています。F-1、M-1ビザの取得をお考えの方が対象になります。
大使館面接について
学生ビザを取得するにあたって、最大の難関とされるのが大使館面接です。
申請しているビザを取得するに相応しいかどうかを大使館職員によって面接されます。
書類等に不備がなく、落ち着いて受け応え出来れば比較的簡単に済みます。
空港の入国審査と同じと考えてもらって構いません。
大使館面接に受からなかった場合は?
2001年の9.11テロ以降は学生ビザに関しても、許可が下りるのが厳しくなったと言われていますが、申請が通らなかったとしても、再申請することが出来ますので安心してください。
大使館面接で聞かれる質問の内容
学生ビザ(F-1ビザ)に関しては、日本語での簡単な質問で面接が行われます。
英語で聞かれる場合もありますが、英語が分からなければ適当に答えずに、分からないという意志表示をしましょう。英語力が面接の合否に関係することはありません。
内容は海外旅行の際に移民局(イミグレーション)で聞かれる内容とほぼ同じです。
- ~さんですか?
- どこにいくのですか?
- 何をしに行きますか?
- 学校名は?
- プログラムの期間はどのくらいですか?
大使館面接は短い人で2分くらい、長い人でも5分くらいの簡単な質疑応答です。
面接官はどんな人?
面接官は男性の場合もあれば、女性の場合もあり、年齢もバラバラです。質問の内容や時間も面接官によって異なります。
もっと言ってしまえば、合否に関しても面接官によって基準が異なると言えると思います。
どのような基準で許可しているかというはっきりとしたラインは公表されておらず、個々の面接官の経験や判断によるものと思われます。
良い印象を与えられるように心がけましょう。
大使館面接での注意事項
大使館面接において、絶対に禁句とされていることがいくつかあるので、しっかりと頭に入れておきましょう。学生ビザの取得目的に沿わない答え方はしないでください。
例えば、「どうして海外留学をするのですか?」という質問に対して、以下の答えはNGです。
面接官からすると、「学生ビザではなく、観光ビザの申請でいいのでは?」となってしまいます。
- 将来、アメリカに住みたい
- とにかくアメリカで生活してみたかったから
- アメリカに友達が住んでいるから
また、「留学終了後はどうするのですか?」という質問に対して、以下の答えはNGです。
- アメリカに住みたい
- アメリカで就職したい
不法滞在や違法就労に対する懸念を面接官に一切持たせないために、一度は日本に帰る意志があると答えたほうが無難です。
「語学留学の経験を生かして日本で就職したい」と答えるのが一番安全です。
大使館面接での受け応えのアドバイス
FunAbroadの学生ビザ申請サポートでは、お一人お一人の状況や渡航歴に合わせて、大使館面接での受け応えのアドバイスをしていますので、ぜひご利用ください。
学生ビザ申請サポート
アメリカの学生ビザ取得が必要な方のためにビザ申請サポートを行っています。F-1、M-1ビザの取得をお考えの方が対象になります。
大使館面接当日の流れ
学生ビザを取得するために必要な大使館面接について具体的な流れをご説明します。
ビザの発給を決める面接ということでナーバスになりがちですが、必要な書類をしっかりと準備していれば、5分程度で済む簡単な面接です。ビザ取得の可否については即日発表されます。
入館から面接終了までの時間としては1時間~2時間くらいみておきましょう。
しっかりと必要書類が揃っているかチェックしてください。忘れ物のないようにしましょう。
服装に関しては自由ですが、印象は大切ですので、節度ある格好で受けましょう。
面接予約確認書に記載されている面接時間は面接開始時間ではなく、大使館に到着する時間です。
15分前には大使館に到着して、大使館前の列に並びましょう。
大使館の入り口でセキュリティーチェックが行われます。
空港の保安検査のような機械で、持ち物は全てX線検査されます。
必要最低限の荷物で入館しましょう。
大使館のWEBサイトでは25cm×25cm以下の手持ち可能なバックのみ持ち込みOKです。また、面接までの手続きに時間が掛かる場合がありますので、雑誌や本などの持ち込みも許可されています。
持ち込みができない荷物の保管は来館前に各自行ってください。
大使館に持ち込みができないもの
- 食品全般
- スーツケース、バックパック、ブリーフケース、ショルダーバッグなど25cmx25cmを超えるもの
- 携帯電話1台以外の全ての電子機器
入り口で大使館スタッフによる面接予約の確認が行われます。チェックインの手続きです。
確認後、番号札を渡されますので失くさないようにしましょう。
専用の窓口で規定通りに揃えた全ての必要書類を確認してもらいます。
確認が済んだら待合室で待機になります。
番号札に記載のある番号で呼ばれます。待合室のモニターで呼び出しの番号を確認してください。
モニターに番号が表示されますので指定された窓口に進んでください。
指示に従って、機械に指を平らに置いて下さい。
入国審査の時と同じ、緑色の画面の機械です。
親指以外の指を左手、右手の順に乗せたあと、両手の親指を置きます。
指紋採取が終わったら改めて番号で呼ばれるので、モニターで確認し、面接窓口に進みます。
面接は平均で5分程度で終了します。
落ち着いて受けましょう。
ビザの発給の可否は面接の最後に面接官によって知らされます。
申請が保留になり、追加書類の提出を依頼される場合もあります。
追加の提出書類と提出方法を書いた紙を渡されますので、指示に従いましょう。
申請が許可されると、1~2週間で自宅にビザが貼られたパスポートが返送されてきます。
この発給期間はあくまで目安ですので、出発前は余裕を持って、ビザ申請と面接を済ませましょう。
※東京大使館での面接の流れをご説明しています。各大使館によって面接の流れは異なります。
エッセイの提出について
渡航歴が非常に多いなどの理由で、面接官に質問されることが予想される場合はエッセイを提出しましょう。エッセイと言っても、構成はシンプルで構いませんし、長文である必要もありません。
希望動機などをまとめ、それを面接官に読んでもらうことで、大まかな質問は省略され、面接がスムーズに進みます。
エッセイを提出しても、あまり目を通さず、口頭での質問を行う面接官もいますが、一度エッセイをまとめておけば、自分の中でもしっかりと考えがまとまります。
エッセイの内容を自分の言葉で落ち着いて伝えましょう。
エッセイの書き方と構成
これらの要素にポイントをおいて、一貫した流れのあるエッセイを書きましょう。
- 留学の目的
- なぜ留学をしたいと思ったのか
- 学校や留学プランを決めた理由
- 留学後の計画
このような構成でなくても、起承転結を意識して、なるべく分かりやすいものに仕上げると補足書類として効果的です。英文での提出が必要ですが、難しい英文である必要はありません。
エッセイを書く上で、とにかく大切なのは一貫性です。
留学の目的から帰国後の計画まで、話のつじつまが合ってなければ、面接官に無駄に警戒心を与えてしまい、エッセイが逆効果になってしまいますので注意が必要です。
しっかりと留学に対して、気持ちの伝わるエッセイを仕上げましょう。
エッセイ内容のアドバイスと英文翻訳サポート
FunAbroadの学生ビザ申請サポートでは、面接に有利な説得力のあるエッセイの書き方のアドバイスやエッセイの英文翻訳サポートをしていますので、ぜひご利用ください。
学生ビザ申請サポート
アメリカの学生ビザ取得が必要な方のためにビザ申請サポートを行っています。F-1、M-1ビザの取得をお考えの方が対象になります。